としまのまちづくりに欠かせない「つながり」。
TEAMとしまは、豊島区制90周年の際にまちを盛り上げてくださった多くの企業の方々と再び手を取り合い、その後継組織として誕生しました。ファウンダーズの皆様をはじめ、多くの企業や教育機関の方々がとしまのまちに期待してくれていることを嬉しく感じています。 豊島区はこれまで文化を基軸としながら、ソフト面でもハード面でもバランスのよいまちづくりを行ってきました。だからこそ、これからのまちをより濃く、充実化させていくためにはどれだけ「つながる」ことができるかが大きなポイントになります。行政主導だけで進めるのではなく、多種多様な事柄に対して、企業と行政が連携できるまちにしていきたいと考えています。 「TEAMとしま」は、企業と企業、企業と行政がまちを舞台につながっていく、斬新な取り組みです。そんな新たな「つながり」に区としても非常に期待しています。今まで行政とのつながりが薄かった方々ともネットワークを持つことで、さまざまな可能性が生まれていくのではないかと、ワクワクしています。
共通のミッションのもと「何でも」やってみてほしい
私自身が民間出身のため、企業のネットワークの広さやパワーはよく知っています。ビジネスというシビアな環境だからこそ、常にアンテナを張っていて、最新の情報にも敏感ですよね。チームとしまの強みは「スピード」「パワー」「発想力」。特に「発想力」という点では、20代・30代の若い世代のアイデアを楽しみにしています。 としまをより誇りと愛着あるまちにする、という共通のミッションのもと、若者たちに「何でもやっていい」と伝えたときの発想には、目を見張るものがあります。どんどんアイデアが生まれ、みんなで実現して、それを繰り返し継続することが、彼らの自信にもつながります。そのようないいサイクルができていくといいなと思います。 また、私たち行政が気づいていない課題に目を向けて、アイデアをもらえると大変心強いです。ただし、必ずしも行政とタッグを組まなくとも、企業同士のつながりが生まれるだけでも区としては喜ばしい限りです。そして、それぞれの強みを生かして、大きな相乗効果が生まれていくことを楽しみにしています。子どもたちが喜んでくれるようなイベントなども増えるといいですね。
企業のパワーをもっと生かせる区政を目指す
私は区長に就任する際、「人にやさしいまち」「みんなでつくる」「つながる」という3キーワードを掲げました。副区長時代から行政との接点が薄く支援が届かない若い女性たちを支援する「すずらんスマイルプロジェクト」などにも力を入れています。区役所自体も「チーム豊島区」として、小さなチームから、庁内を横断した大きなチームまで職員みんなで対応していきます。 そして、役所の中にいるだけでなく、まちに出て区民の声を聞く。私たちのホームに来ていただくだけでなく、相手のホームにも足を運び、リアルな声を聞く。もしかすると厳しい意見も頂戴するかもしれませんが、どうするべきかをしっかり考えます。そんなときにTEAMとしまの皆さんからいただける発想・サポートがあることは行政としても心強い限りです。TEAMとしまの皆さまと連携していくことでとしまのまちはもっと魅力的なまちになっていくと確信しています。