ACTIONS チームとしま連携実績
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アートを通じて育む思考力・行動力・共創力!
豊島区×チームとしま合同研修「Kids=Artists的対話鑑賞」を開催

2025.10.09

2025年9月、マテックス株式会社が運営する”学びのサードプレイス”「HIRAKU 01 IKEBUKURO 」(以下HIRAKU)と、共に池袋の街で活躍するSTUDIO201とのコラボレーションにより、豊島区職員とチームとしま企業社員が共に学ぶ越境研修「Kids=Artists的対話鑑賞~アートを通じて育む思考力・行動力・共創力~」が開催されました。

当研修は、豊島区人事課による「第7回(2024年)チームとしま全体会」でのプレゼンをきっかけに、マテックス株式会社・STUDIO201が手を挙げてくださったことで始動。「第8回(2025年)チームとしま全体会」チームとしまサイトにて参加企業を募り、実現に至りました。

ニューヨークの近代美術館で開発された美術鑑賞手法である「対話鑑賞」を通し、「正解のない課題」に対して「自分なりの答え」を見出す『アート思考』を体験する当研修。
全2回開催され、豊島区職員23名、チームとしま参画企業から8社16名が参加しました。

講師は、STUDIO201の宮副信也さんと、全国通訳案内士であり東京国立近代美術館にて「対話鑑賞」のガイドスタッフとして活躍されている尾亦加代子さん。
本とアートに囲まれたHIRAKUの素敵な空間に、開始前からワクワク感が高まります!

宮副さんによる、STUDIO201が手がけるプロジェクト「Kids=Artists」の活動や「アート思考」についての講義から研修がスタート。参加者は初めて耳にする言葉に興味深々の様子で耳を傾けます。続いて、尾亦さんから「対話鑑賞」について説明いただき、3つのルール①オープンに話す②互いの意見を受け容れる③作品そのものに集中、を意識しながらワークショップに入っていきました。

ワークショップではまず「Kids=Artists」のアート作品をじっくりと鑑賞し、参加者それぞれが作品を観て感じたことを自由に発言しました。他の人の発言を聞くと、自分とは全く異なる見え方や感じ方があることに気付かされます。続いて、グループの人と感じたことをシェアし合い、なぜ自分はそう感じたのか、自分自身の物の見方の特徴を見つめました。

その後、宮副さんから「Kids=Artists」のコンセプトである「豊かで寛容な社会」についてご自身の経験からのお話しをいただきました。
”自分にとっては小さなことでも  それを惜しまずに分かち合うことで  相手にとっては大きな価値を提供できる”
この言葉に、参加者からは「強く印象に残った」とのコメントが多く寄せられました。

最後に、今日の「気付き」から実際の業務に活かせそうなことは何か、なぜ自分はそれをやりたいのか、今日の出会いから共創につながるものについて考え、フィナーレ。

初めての官民合同研修ということで初めは少し緊張感のあったグループも、アートを通してお互いの考えを聞きあうことにより、区職員と地域の企業、また企業同士の新たなつながりも生まれ、研修が終わる頃には会場全体が一体感に包まれたように思います。

終了後には懇親会を開催。この日の研修内容はもちろん、それぞれの組織や日頃の業務についてなど、所属や立場を超えて幅広く語り合う楽しい時間を共有しました。

■マテックス株式会社 総務統括部 戸口直哉さん
絵心のあるなしや上手下手でなく、自分の感じた事をきちんとアウトプットする、他人の感じている事をインプットする、それがアート思考だと思います。ビジネスの現場に必要であることはもちろんですが、私自身今回の合同研修を通じて、区内各所のアート展示を楽しく鑑賞する手法を身につけられた気がします。これからも豊島区の皆さまとの共創のもと、HIRAKUという場をつうじて、「学び」や「人とつながること」の楽しみをお届けしていきたいと思います。

■STUDIO201 宮副信也さん
情報が溢れる現代では、他人の評価や世間の価値観に流され、一歩を踏み出すことに無力感を感じやすい社会になっていると思います。だからこそ、自分の心の中にある「本当にやりたいこと」を見つめ直し、自分自身の評価基準で行動する喜びを感じることが大切です。今回のセミナーが、そのきっかけになれたなら嬉しく思います。豊島区の皆さんと、これからも一緒に、その一歩を踏み出す喜びを探求していけたら嬉しく思います。

■豊島区 人事課 佐藤智子
今回の研修は自分自身と向き合い、価値観や考え方を掘り下げていくということで、職員が自らの既成概念を問い直し、新たな視点や気づきを得る貴重な機会となりました。グループワークでは初対面とは思えないほど活発な意見交換がなされ、組織の枠を超えた連帯感も感じられるなど、合同研修ならではの効果を実感しました。今後も研修を通じて、チームとしま企業の皆さまとのつながりを深めてまいりたいと思います。

官民問わず「正解のない課題」に取り組む必要性がある現代。自らの経験や思考を通して「自分なりの答え」を構築するプロセスは今後とても重要になってくると思われます。

今回の研修は、『アート思考』という新たな手法で思考力・行動力・共創力を育むとともに、官民の垣根を超えて「つながる」、まさに豊島区基本構想の理念を具現化するとても有意義な時間となりました。

豊島区ではこれからも「越境」をキーワードに取組みを進めて参ります。

マテックス株式会社

豊島区上池袋に本社を置く、創業97年の窓の卸売り企業。まちづくりの一環として、近隣にお住まいの方や企業のつながりをつくる「学びのコミュニティスペース」を展開する。

STUDIO201

池袋を拠点として2020年に結成。"創造的活動を通して、個性や多様性の価値を発信し、豊かで寛容な社会をつくる"を理念にさまざまな活動をプロデュース。現在は「子ども」×「アート」×「まち」をキーワードにした共育プログラム「Kids = Artists ~すべてのキッズはアーティスト~」を中心に活動している。

豊島区 人事課

研修参加企業・団体

・株式会社ironowa
・株式会社WAVE
・株式会社サンシャインシティ
・株式会社信ホールディングス
・東京海上日動火災保険株式会社
・株式会社東武百貨店
・マテックス株式会社
・渡邊建設株式会社
・豊島区